データサイエンスで企業と社会の課題を解決する株式会社DATAFLUCT（本社所在地：東京都渋谷区、代表取締役CEO：久米村 隼人、以下「DATAFLUCT」）は、全日本食品株式会社（本社所在地：東京都足立区、代表取締役社長：平野 実、以下「全日本食品」）と資本業務提携契約を締結いたしました。
当社のデータサイエンスの知見と、全日本食品の食品流通の知見を組み合わせ、物流業界の2024年問題の解決をはじめ、食品流通業界における新たな価値の創出を目指します。
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提携の背景と今後の展開
全日食チェーンは全国約1,600店が加盟する日本最大級の食品ボランタリー・チェーンであり、その多くが地域に根ざした中小規模のスーパーマーケットです。同社のビジネスモデルは、多くの加盟店と連携することで商品の仕入れ単価を下げられるという強みがある一方で、「エリアや店舗が独自のシステムを利用していて、データ収集・活用が難しい」ことや、「オペレーションが属人的で、担当者の判断に左右される要素が多い」という課題を抱えていました。
DATAFLUCTは「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出すデータビジネスパートナーです。クライアントのデータ活用のビジョンを共に描き運用まで一気通貫で提供するフルスタック支援体制と、マルチモーダルデータ活用に強みをもち、企業のデータ基盤構築やデータ利活用を推進する「データプラットフォーム事業」と、社会課題に着目したAI・機械学習プロダクトの開発を行っています。
2023年3月には、当社の機械学習による需要予測システムを全日本食品の物流業務に導入することを発表しました。5月から関東・北海道エリアで導入を開始し、2023年度中の全国展開を予定し、3年間で約7.2億円のコスト削減を想定しています。全日本食品の物流システムに機械学習を活用するのは、本取り組みが初となります。
今回の資本業務提携により、全日本食品の全国1600店舗の加盟店への食品流通の効率化、またデータサイエンスを用いた加盟店における店舗内DXの実現など、食品流通業界における新たな価値の創出を目指します。
全日本食品株式会社 常務取締役IT・マーケティング本部長 宇田川 貴志氏のコメント
当社は、全国1,600店の中小スーパーが加盟するボランタリーチェーンです。今回はDATAFLUCT社の需要予測の知見を活用し「物流業務の人員と配送の最適化」に取り組みましたが、引き続き様々な視点でのデータ活用を推進していきます。ID-POSデータから予測モデルを作成し、在庫管理や生産管理等新たな取組みを構築していく予定です。この度、DATAFLUCT社と資本業務提携契約を締結し、同社とは共に課題抽出から取り組める関係性を構築することで、両社にとって更なるシナジー創出に繋がることを期待しています。
参考情報：全日本食品で導入する需要予測システムについて
本システムは当社の機械学習サービス「Perswell」とデータプラットフォーム「AirLake」を組み合わせ、全日本食品の社内データから加盟店の商品需要を予測し、その結果を物流センターの配車計画と人員配置の最適化に活用します。同社の課題であった流動的な発注による担当者の負担・配送のムダを削減し、業務を効率化します。
物流センターの人員配置や配車計画の担当者が、これまで手動で行っていた「データ抽出」「Excelでの計算」などの業務に本システムを活用することで、データの自動連携と、機械学習で最適な人員・配車計算が可能になります。担当者個人の判断に頼る部分を減らすことができ、ロス削減・工数削減が可能です。
今回の取り組みでは、分析に必要なデータを収集・加工するための仕組み作りからDATAFLUCTが支援し、新規店舗に類似の特徴をもつ店舗のデータを活用するなどの工夫で、データのない新規店舗や特売商品の需要・業務にも対応できる、汎用性の高いソリューションを開発しました。
「Perswell」サービスサイト： https://service.datafluct.com/perswell
全日本食品株式会社について
全国約 1,600 店が加盟するスーパーマーケットのボランタリーチェーンを運営。主に地域のミニスーパーや個人商店に対して、一般食品、生鮮食品、酒等の商品供給、運営指導、売場指等を⾏っています。
本社所在地：東京都足立区入谷6丁目2番2号
代表者：代表取締役社長 平野 実
創業：1962年5月
電話番号：03-5691-2111
資本金：18億円
事業内容：全国約1,600店余の加盟店による食品ボランタリーチェーン本部 一般食品、生鮮食品、酒、医薬部外品等の商品供給と経営指導、売り場指導等を行う
Webサイト：https://www.zchain.co.jp/