2024.04.25

「becoz challenge」、名古屋市主催「NAGOYA CITY LAB」における実証実験「名古屋錦二丁目ゼロカーボンチャレンジ」で、1.5ヶ月間で174kg CO₂を削減

データサイエンスで企業と社会の課題を解決する株式会社DATAFLUCT(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:久米村 隼人、以下DATAFLUCT)は、名古屋市が主催するなごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」において、当社の「becoz challenge」を活用した実証実験「名古屋錦二丁目ゼロカーボンチャレンジ」を実施しました。約1.5ヶ月で127名の参加者により約174kgのCO₂排出量を削減、参加者へのクーポン発行にあたり4事業者からの協力いただきました。

実証実験の背景と目的

脱炭素や循環型社会実現に向けた変革が企業や自治体に期待される一方で、生活者のCO₂排出量や削減量の把握はデータ取得が非常に困難で、担当者が施策を企画するのは難しいのが現状です。個人にとっては、自分がエコな行動をするメリットを見いだせないことや、興味があっても「エコな商品を買う」などの限られた選択肢しかないという課題があります。

当社は、脱炭素アクションを継続するためには、個人が楽しみながら続けられる仕組みと、企業・自治体側もメリットを得られる仕組みが必要だという考えから「becoz challenge」を開発しました。ゼロカーボンアクション30(環境省)などのデータをもとにCO₂排出量や削減量を計算することや、ユーザーの活動をポイント化し「環境価値」として流通させる仕組みの構築など、データビジネスを手がける当社の分析技術と事業化の知見を活用しています。

錦二丁目エリアではカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを積極的に実施しているものの、活動を持続可能なモデルとして継続していく観点で課題がありました。本実証実験は、2023年に名古屋市が主催したオープンイノベーションプログラムである、なごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」に採択されたことをきっかけに実現しました。

実証実験の概要

実証期間
2024年1月15日(月)から2024年2月29日(木)まで

実証内容
「becoz challenge」を活用したエコなアクションのCO₂削減量可視化と、アクションを通じて提供するクーポンが、脱炭素アクションの促進や消費行動促進等に繋がるかの検証

実証内容の先進性・新規性
画像のアップロードや二次元バーコードの読み取りなどにより、エコなアクションを可視化し、ポイントやクーポンと連携させるシステム

実証成果

  • 約1.5ヶ月の実証期間で127名の参加者により約174kgのCO2排出量を削減。
  • 参加者へのクーポン発行にあたり4事業者からの協力を獲得。クーポン利用については20枚程度を達成したものの、利用促進の観点における課題が抽出された。
  • エコなアクションを可視化し行動変容とまちのにぎわい創出を両立させる新しいビジネスモデルの仮説を整理した。


今後の展開
サービス機能の拡充・ユーザービリティの改良に取り組みます。また、今後の錦二丁目での実証実験に協賛いただけるパートナー企業を募集します。

「becoz challenge」上の「名古屋錦二丁目ゼロカーボンチャレンジ」画面

                                   

実証実験の様子


「becoz challenge」について

「becoz challenge」は、資源のリサイクルや自転車・徒歩の移動などの生活者の環境に配慮した活動をポイント化し、企業・自治体・団体などが用意するグッズやサービスなどとの交換や寄付ができる環境コミュニティ型プラットフォームです。自分のエコな行動が「応援したいまちや企業にプラスの効果を与えている」ことを実感でき、事業者にとってはユーザーやファンの行動変容を促し、脱炭素や循環型社会実現に貢献できます。
複数の実証実験で得た知見をもとに機能やビジネスモデルを拡充し、今後は新たに、小売店や飲食店、リサイクル関連企業や新たな顧客にアプローチしたいと考える企業に向けたプランも提供します。具体的には「オフピーク時間帯の利用を促進し、混雑による機会損失低減や売上の最大化を図る」「廃棄の近い商品の購入促進によるフードロス対策の実現」「生活者に資源回収への参加と適切な分別を促し、回収率向上や回収コスト削減を実現する」などの仕組みで、持続可能な環境貢献とビジネスの拡大を支援します。
お問い合わせ
「becoz challenge」サービスサイト:https://service.becoz.ai/challenge
メール:becoz-info@datafluct.com